右に向いたら沈む船 左を向いても散る桜なら
どちらを選ぶも同じ事 答え踏み込んでみなくちゃ判らぬ
自由という武器に弾つめて 乗り出す船は稽古始め
それゆく陽は又昇り沈んで逝くのだから
あぁどうかあなた、無茶は止して
浮世に晒すのは白い肌じゃなくて鮮血
血を流し憎んでも 憎しみが又こだま
胸の帆を高く揚げ 風斬りいざ逝かん
差し出された御馳走の前で 頷くだけなら猿真似事
何時までたってもそんな風じゃ 歴史など変わりゃしねえでしょ
意地張る場所ならオツム使い計算しな それが男粋
出る釘打たせる そんな野暮を味方につけて
あぁ どうか散り逝く時一緒
そっと背中宥めても 明日には世を駆け巡る人
囃子の音聞きながら しばしの間夢を見る
この海の彼方には まだ見えぬ日が満ち
あぁ 今宵黙った侭抱いて
この世の残酷よ 戦いを好のは人ばかり
返り血を浴びようと 未知を見て帆を掲げ
その先が黒い鬼で 澱めどいざ逝く
血を流し憎んでも 憎しみが又こだま
胸の帆を高く揚げ 風斬りいざ逝かん