日暮れ刻 淡く仄かに蛍灯
猫柳木が囁くは吐息
嗚呼 はんなり・・・
紅花で染めて色づく口元
はらはらと纏うは宵化粧
さぁ蛹が産化する
その様緩やかに
艶めく体温 鼓動で重なるの
嗚呼 乱され・・・
恥じ乞う心は秋の空
ざわめく胸は内に秘め
熱い吐息に身を任せ
色づく侭にしなだれて
ゆらゆら揺らめく夜蝶薫
湿り高鳴る・・・
云けない衝動
浮いては又沈み
溢れ燃ゆる
絡まる指先
もぅ ねぇ 此の侭で・・・
駄目よ嫌よも好きの内
はらりはらりと剥がされて
夜毎透けうる胸の内
嘘も方便蜜の味
沈む・・・夕日・・・
ひらり・・・舞う・・・
夜蝶薫・・・