雨が止んだことは
別にいい いいのさ
君の顔が少しよく見えるようになった
僕の声はちゃんと
届かないかもしれない
君はひどく痩せて
僕は目をそらした
最後の時はどうか目を見て話せるように
君が旅立つ前の夜に祈ったりして
雨は止まない
ここは明かりはいらない
冷めた身体だけに
別れを済ませた
最後の時は何故か涙は降らず
僕の代わりに空が泣いてくれていた
構わない
どうだっていい
もう意味のない世界
このまま
帰りの道で僕は雨に降られて
流したものを全部雨のせいにした
君が残した僕は今も変わらず
晴れてる道を今日は一人で歩く
晴れた今日を行く