Terminal
目の前に続く 長い道を
走り続けてきた
振り返ることも とまることも
忘れてしまうほどに

風が吹く音も
風に揺れる木々の声も
何かを伝えてた

それでも 通り過ぎた景色の
そのいくつを 僕は見たの
そして僕は気づかず
そのいくつを 通り過ぎたの

ふと思い出した あの日のことを
忘れかけていたことを
目を閉じてみると 心の奥
かすかに眠っていた

あの日見た空も
街も色を失くしていた
忘れてきたんだ どこかに

遠く遠く続いていくこの道の そのどこかに
遥か彼方見つめる その瞳は何を見るの

いつかいつか終わりゆくその時に 何思うの
せめてめぐる記憶のヒトカケラで また出会いたい