だらしなく開いた胸元に
薔薇の花が咲く
甘い匂いを追い掛け
部屋の隅を見つめていた
彼女の名前は子猫のマリィ
☆型のコインでマリィを
僕のモノにした
無口な僕が冗舌に自分を語った夜
聞き手は唯一人
子猫な彼女
僕は子猫のマリィに恋してる
マリィはキラキラした
コインが大好きさ
野暮な理屈で素直になれない
唇をソッと合わせたいだけ
彼女の気高さ美し過ぎて
手に触れる事も出来やしない
彼女の名前は子猫のマリィ
しなやかに伸びた指先使い
コインを弄ぶ仕草は
此処では寧ろ自然な事って
思うから
そう悩ましくなる
歯の浮く台詞を浮かれた僕は
天井際に幾つか浮かせ
残りの時間は眠くないのに
固く目閉じ寝た振りする
彼女の名前は子猫のマリィ