彼女は空が好きだった
夕暮れの街の画を
フィルターにおさめていた
彼女は歌が好きだった
鼻声でいつもあの歌を口ずさんでいた
あの子は夢の中へ飛んでった
いつしか自分のしらない自分になった
あの子は夢の中へ飛んでった
いつしか自分のしらない自分になった
誰にも届かず誰かに届いては捨てられて
見る影もなくなった
それでも彼女の撮ったあの写真だけは
僕の頭から離れない
彼女は薬を飲んでいた
やめたいと思ってもやめられず
飲んでいた
彼女はみんなに好かれていた
美しい感性がみんなを惹きつけていた
あの娘は空の中へ飛び出して
誰も知らない未知の世界へと
あの娘は空の中へ飛び出して
誰も知らない未知の世界へと
誰にも愛され誰も望んではいなかった
悲しみが待ってた
それでも彼女の撮ったあの写真だけは
僕の頭から離れない
あの娘は夢の中へ飛んでった
いつしか自分のしらない自分になった
あの娘は夢の中へ飛んでった
いつしか自分のしらない自分になった
時代が流れて人が通り過ぎて捨てられて
忘れゆくもの
それでも彼女の撮ったあの写真だけは
僕の頭から離れない
彼女はもうどこにもいない
大好きだった空から地上を見下ろして
君と話していたかった
君の優しさにみんな触れていたかったよ