夜の底に隠した 影絵のように
未来をほんの少しだけ 探してみたんだ
いつもより ただ
長い夜明けの窓辺は
ひとしずくの目覚めで
不意に 浮かべた
空っぽの水槽の中
「空白」という「空気」が
隙間を埋める そっと・・・
夜の底は果てなく 優しく遠く
体温と溶ける夜空と 繋がれた星
こんな風にね
時は流れ始めた
相槌打つ 瞬間
其の眼が 不条理に
今と過去を重ねはじめ
「無常」という「矛盾」の様
空は弱さを見せる 緋く ただ 緋く・・・
いつもより ただ
浮かぶ色さえも どこか 淡く光る傷跡のカーテン
不意に 浮かべた
空っぽの水槽の中
「空白」という「空気」が
隙間を埋めるのは 「未知」という「未来」