「広げた真っ白なカンバスに、君は一体何を描くんだい?」
微笑みながら、答えの代わりに君は水色を絞り出した。現実はそう甘くなくて、穏やかな日差し楽しむ暇ないけど。雨雲が立ちこめても、いくつもの夜を越えてくんだろ。そうさ、真夜中一人考え込んでたら、何にもしないうちに日は昇る。こんなにも、こんなにも、僕はひとりぼっちなのに、こんなにも、こんなにも、優しさに包まれてる。
優しい君がいつか言った。
「優しさは見せびらかすものじゃない」
弱いだけだった僕が誓う。
「もう弱さを言い訳にしない」と。
今もまだあの古い歌を、燃やして衝動をドライブさせてるんだよ。曖昧な境界線を、不敵な笑みで越えたいんだよ。そうさ、無造作なクレパスの線の、その色彩に見えたロックンロール。僕たちは、重なり合って、すれ違い合ってまた出会うんだろう。そうだ、咲かすべき花があるならば、祈りを込めて種を蒔こう。こんなにも、こんなにも、僕はひとりぼっちなのに、こんなにも、こんなにも、優しさに包まれてる。
雨雲が立ちこめても、いくつもの夜を越えてくんだよ。そうさ、真夜中一人考え込んでたら、何にもしないうちに日は昇る。僕たちは重なり合って、すれ違い合って、また出会うんだろう。そうだ、僕たちは傷付け合う為じゃなく、受け入れ合う為のイキモノだろ? こんなにも、こんなにも、僕はひとりぼっちなのに、こんなにも、こんなにも、優しさに包まれてる。こんなにも、こんなにも、僕はひとりぼっちなのに、こんなにも、こんなにも、僕はひとりぼっちじゃない。