『煙のゆくえ』
風の向こうから 火花の散る音がする
長い夜の中 泳いでいるのは僕だけだった
黒い雲がゆれる まるで飲み物の中みたいだ
ああなにもかも 消えてしまえとは思わないけど
ああきれいだ
煙の向こう側へ
ぼくを連れ出して
煙の向こう側へ
ああ夜を背に
煙の向こう側へ
ぼくを見つけ出して
君と歩きたい
風の向こうから 火花の散る音がした
きっと誰かの 季節の始まりの合図でしょう
長い夜の中 泳いでいるのは僕だけだった