哀色rouge
隠しきれない息詰まる空気と
過去に変わる煙草の火だけ見つめて
自己愛から変わった愛しさ
グラスの氷はもう全て溶けきっていた

涙ぐむ声を聞かない振りして
『もう泣かないで・・・』
その言葉一つあなたから聞けやしない、

貴方の好きな哀色ルージュ
嫌いなはずの紅を飾かる
擦り切れたこの唇は塗り潰せずに隠せない
偽る事にも慣れたけど疼く記憶に瞳を合わせられず
ぼやけた日々に溺れる
俯く私、馬鹿みたい
 
まだ少しうまく笑えそうにないから
気付けば想ってる...

何気なく眺めている景色も思い出に溢れてる
独りで過ごす間は生きる意味さえ見出だせずに
縋る本当うざい女、そうわかってるけど
どこか期待してる哀色ルージュまた好きになれる日を

待ちぼうけの恋をもう楽しめなくて
ただはっきりと焼き付いてる
貰った指輪も捨てられぬまま

貴方の好きな哀色ルージュ、
嫌いなはずの紅を飾かる
擦り切れたその唇は塗り潰せずに隠せない
どれだけ忘れようそうとしても
あの時からまだ進めなくて
諦め悪い所は私が1番わかっるけど

まだ少し忘れそうにないから気付けば手にしている
そのルージュ。