夕日(あか)
「死ね」「消えてしまえ」
そう言い合った
雲が流れるいつもの日常
赤色がとてもキレイで残酷だった
心も赤く染まったある日の帰り道

昨日隣にいた友人がどこへ行った
急に僕をひとりぼっちにして
僕の心を赤く染めたまま
僕は最期の重みを知るのです

誰のせいでしょうか?
こんな重みをのせたのは
誰のせいでもなくて
時代のせいでだろうか?

赤色がとれる頃重みはとれるのです
そうすると僕らは忘れていくのです
軽くなった僕らは再びこう言い合うだろう

「お前なんか死んでしまえ」

「10/10 午後6時半頃、夕日でキレイに染まった帰り道、前方に自転車を漕ぐ友人。
スピードをあげて追っていたところ、中道から勢いよく出てきたトラックに跳ねられ、彼は頭を打って死んだ。
彼との最後の言葉は、軽はずみに言った彼の最期でした。
今は後悔しかつのりません。
彼は昨日死にました。」

最期を知り得ればもっとやさしい言葉をいや彼を救えたのにな
でも神様じゃないからわかんねぇよ、わかんねぇよ
今出きることは赤を落とさないこと重みを感じること
僕は時代を恨むよ
あなたは何を恨んでるの?
人間ってもんは簡単に逝くもんだぜ
それなら僕も明日逝くかもしれないな
それなら伝えなきゃ、吐き出さなきゃ、言うことがあるだろ?
最期の言葉じゃなくて、もっと愛のある言葉を。