この世界は情報が飽和している
なんて偉そうに言う君のたった一つの言葉に
どれだけの情報が含まれているか
少しだけ考えてみたりもしたけど
またすぐにこの目を逸らして
曖昧で下らないセリフが大好きだからそう今日もまた暗い夢を見て
「僕は丸い形よりも四角の方が好きだ」
なんて言い放つものに
全く意味なんて無いのに
真夜中のビルの前
雨に打たれた僕はしゃがんで
ただただひたすらに
下を向き続ける
知らないよ君がどれだけ苦しいかなんて
知らないよ俺のことを愛してたなんて
煙に巻ききれない
悪役ばかりの物語を嘆く
夜明けの駅の中
雨宿りした僕は椅子に座り
ただただひたすらに
君を待ち続ける
知らないよ君がどれだけ悩んだかなんて
知らないよ俺のことを待ってただなんて
煙は立ち上り
飽和したものすべて溶けていく
教えてよたった今何を見てるのか
知らないよこんな世界なんて
壊れてしまえばいいのに