コールドノート
あなたの綴った物語で僕の世界は一回りした
それは それは 喉から出た手が見つけた独りじゃ見れない景色

いつから あなたに映る僕が本当の姿と違ったって傍にいたくて
誰かのふりして誰でもないその繋いだ手は誰とだれ

いつだってそう
大事にしてきた透明を冷たく硬くなっていった感情を
溶け合わすように抱きしめるよ どんな自信さえ持てなくなりそうな夜に

悲しみで出来た水たまりも 溺れた君にしたら海でしょう
足も着かない 何も見えない暗闇でも呼吸を止めちゃいけない

いつだってそう
大事にしてきた少年の冷たい海に沈めた本当を
温めるように抱きしめるよ 影だけじゃない 熱をもったその心を

忘れないように 失さないように 鍵かけた箱の鍵さえ失して
ありのままじゃ生きてゆけずに泣いていたのは知らないでしょう

いつだってそう
大事にしてきた透明を冷たく硬くなっていった感情を
取り戻すために抱きしめるよ 声が君まで どこにいても届きますように