テイル
水たまりを見た モンスターが見てきた
葉っぱが落ちると 溶けて消えていった

傷ついたシッポを 切り離し逃げた
新しい尻尾も すぐに傷だらけ

もう嫌になって こんなものいらない って
逃げ回っても 僕の影は長い

ついてきた 尻尾をまた恐れて
何度でも 咬んでみても
救われるとでも思ってるのかい
咬み付いても 傷つくのは自分なら
咬んだ分だけ舐めてやる
生きている味がするだろう

次に生えてくる 尻尾は可愛がろう
切り捨てた方は 無かったって思おう
必死で走って 見えなくなるまで
汗だくになるほど 大事にしたのかい

また生えてくるかも わからないけど
前のものとは もう別のものだろう

生えてきた 尻尾をまた恐れて
何度でも 切ってるけど
自分が減ってるの気付かないかい
僕を形作る一部として
受け入れて 撫でてやる
自慢の立派な尻尾になる

尻尾切る事で リセットするんだ
生き延びる為に 手に入れた力
言い聞かせながら ここまで来たんだ
ふと思い出すと 涙が溢れた
僕が切ったのか 切れてしまったのか
どちらにしたって 逃げたのは僕だ

切り捨てた 尻尾をまた求めて
引き返すけど見つからない
土に還ってしまっていたんだ
湧き出てくる 水を飲む事でしか
僅かでも 取り返す術はない 喉がカラカラだ

伸びてきた 尻尾をまた恐れて
何度でも 咬んでるけど
ぐるぐる回ってるの気付かないかい
僕を形 作る一部として
受け入れて 撫でてやる
自慢の立派な尻尾になる