太陽の跡
笑ってる 笑ってる 週末
 
崩れ落ちてゆく 太陽の跡を
俺は知らない まったくもって覚えていない
昨日食べた夕飯の味でさえ

まわってる まわってる 円盤

凍りついてゆく 太陽の跡で
焼きついて 見えなくなった瞳を
ピンセットとまち針を使って
ゆっくりえぐり出してみる


夕立が降り続いた その後
俺たちはただ 立ち続けている
なにもない旅路の果てに
一体何を見たって言うんだろう?

たどりついたその果ては
何も見えはしない地平線

大切な物をすべて失った
求めていた物は何一つとしてなくなった

なにもない

手の中には 太陽の跡。