いつも駆け下りる 坂の途中
両手広げた メラコイデスが
今日は 何か 違う花になってた
あの時と同じ 甘い香りは
今も僕の 記憶の中で
坂の見える 駅のホームで香る
少しだけ降って すぐ止んだ雨
むせ返るよな 道路の匂い
心 治す ヒマ見つけられない
やがて雲は切れて 道は乾き
君との会話が 遠ざかっても
いつかと同じ 風は香りをのせる
歩みを 寄せればよかったのに
道草しすぎた サヨナラ
カザグルマ 電車の風で廻り出す
刹那に
何かを 思い出しすぎないように
ぎこちなく
抜け殻と引き換えの
香りを頼りに
小さな旅に出る
どこ見て 歩けばいいのだろう
抱えた希望は か弱い
カザグルマ 自分で動くことのない
一途に誰かを 好きになりすぎて
総ての 羽根広げた
カザグルマ 電車の風で廻り出す
刹那に
何かを 思い出しすぎないように
ぎこちなく
抜け殻と引き換えの
香りを頼りに
小さな旅に出る