濡れた指先 渇いた心
ユラユラ灯火儚げに
揺れる揺れるあなたとあたし
ふと見上げる泣き出しそうな空
いつの日かあたしは蝶になるでしょう
その時はあなたの手で捕まえて
乱れる悶えるあなたの空で
ヒラヒラフラフラ宙に舞う
努めて上手に飛ぼうとするも
ただ落ちて逝く
闇に消えるあたしは黒の蝶
静かな水面 漂う海月(クラゲ)
ひとひら花びら舞い落ちる
繋ぐ繋ぐあなたとあたし
愛想笑いはもう疲れたの
いつか朽ち果てて虚空に消えるでしょう
独りきり寂しくない様に...ねぇ
疲れる伝えるこの現世(ウツツヨ)は
あなたの元まで飛びましょう
潰れる壊れるこの声が枯れるまで
そう、歌うわ
美しく燃えるあたしは紅の蝶
最期に一つだけお願いをするの
ねぇあなたおやすみのキスをして
泣かないで醒めないで夢を見させて
果てなく光るはあたしの羽根
止めないでやめないで痛みを伴っても
そう、飛ぶのよ
乱れる悶えるあなたの空で
ヒラヒラフラフラ宙に舞う
捕らえて離さないで自分を失っても
あなたの為
光り消えるあたしは夜の蝶