切れ切れの哀しみが蛇の目を叩いている 物思いに耽ては溜め息を一つ
消えかけた影法師さらりと流れたのに 罷り通らぬ恋路ばかりぽつりぽつり辿った
雨音の昼下がり ゆくりなく胸騒ぎ 鈍色の枝垂れ空 僕はただそれを見る
続く日々を憂う度に そこに在る思い出
あれもこれもそのうち夢現つになるなら 世迷言だの 戯言だの 口にすれば楽だろう
移り気な昼下がり 揺れ動く眼差しは 飴色の謀 僕はただそれを知る
斑に染められて
在りし日のこの場所で 暫らく立ち止まって
繰り返し同じ様に さよならを交わすだけ その後で花が咲く 僕はただそれを待つ
雨音の昼下がり ゆくりなく胸騒ぎ 鈍色の枝垂れ空 僕はただそれを見る
続く日々を憂う度に そこに在る思い出
過ぎた日々は巻き戻せず ここにいる それだけ