一輪の花
駆けて行く先には
答えなど見つからず
立ち止まる時と共に
光が影を映す

霞んで(かすんで)視える(みえる)世界
欠けてゆく月を背に
追いかけては崩れていく末に
何を求めれば

今を生きる世界の果てを
知りゆくことを恐れずに
紅く(あかく)滾る(たぎる)一輪の花
掴み駆けるあの先へ

何かを求めれば
何かを失うなど
決められた世界になど
縛られることも無く

限りある時の中
立ち止まることもなく
黒き闇に閉ざされた心に
一途の光

高く続く果てしない空
注ぐ光を身に纏い(まとい)
日陰に咲く誰も知らない
名も無き一輪の花

今はまだ枯れた花だけど
未来には咲き誇り
描き出すそれぞれの色に
染まりゆく花びら

今を生きる世界の果てを
知りゆくことを恐れずに
紅く(あかく)滾る(たぎる)一輪の花
誓いの灯(ひ)を映し出す

高く続く果てしない空
注ぐ光を身に纏い(まとい)
強く生きる誰も知らない
名も無き一輪の花

ひと片(ひら)の花びら舞う

風は遥かな未来へ