「今日も眠れなかった」って独り舌打ちした
何考えてたっけ?少し記憶辿って―
今はもう関係ないな 朝は来てしまったんだ
何か起きるのかな?外がやけに騒がしい
人の行く方に走ってきたのに
振り向けば全て消えていて
静かな世界に独りきりで
取り残されてた
美しい世界と景色、僕の心に染み渡ってく
その頬に涙伝った
拭ってつねって、痛くないんだ
夢みたいな世界 笑った
気付いてしまった、それだけだったのに
雨が降り出した
美しい世界と景色、僕の事を拒み始めた
その空も涙流した
「この世界に逃げ場は無いよ」
響く声は、僕?
「君のとこもそうなんでしょう?」
―響く鐘、終わり知らす
「君を孕む朝はとても穏やかな顔をしているのに
君はなぜそんな顔してるの?」
僕の夢の中の世界、僕の事を送り出すから
やっと今、僕は目覚めた