化け猫とめまいのスキャット
生まれが間違えたのだとしたら
ボクだけ一人なのも頷ける
しばらく惚けたように立ち止まって
灰色の空の下 誰もいない

後悔なんてない


一人で夜でも朝でも無い場所で
思えばいくらか浮かんでくる何かが
懐かしい匂いだけを残していく
何も知らない頃のボクを連れ去ってく

もうそこには戻れやしない
知ってしまったボクと手を取り歩いてくれるだろうか

後悔する時間なんてない
スキャットは唄えない
楽しくなるなんて真っ白な嘘さ
驚いたフリで逃げればいいさ
後ろ姿見せながら
前に向かって歩いていくだけさ



さぁ繰り返してたここから抜け出そう
言い訳なんかしないのさ 今よりちょっとだけマシな未来に

間違いはボク以外のはずさ
何も聞こえやしない
君らの言う言葉なんて吹けば飛ぶもんだろ
すっかり見違えるようさ
ずれた地軸でさえも
それが正しい 当たり前になる
精一杯歌うだけでもいい
自己満足に浸るさ
何も出来ないより遥かに見栄えは上出来だろ
わがままくらいでちょうどいいさ
過去も未来も今も
欲張りなボクには全部魅力的に見える



気付けば孤独に舞い上がるボクがいた