あなたは卑怯だ。
抱きしめておいて、好きになれないなんて都合がいいじゃない。
そりゃ、求められれば期待もするし、好きにもなるし。
でも、悲しくなるよ。
愛の定理、恋の定義、小難しい話は抜きにして。
確かに、あの日二人は愛し合ったでしょう。
確かに、あの日二人は愛し合ったでしょう。
取り繕う気なんか更々ないし、
今更何を言っても言い訳になるでしょう。
でも、確かにあの日、あの時、あの記憶は二人だけのもので、
きれいごとになるかもしれないけれど、
君を愛してた。
不確かな夜が朝に変わるとき、
「どうか夢よ覚めないで。」って、一人呟いた。
確かに、あの日二人は愛し合ったでしょう。
確かに、あの日二人は愛し合ったでしょう。
あなたの居ない夜は何か物足りなくて、
例えば、それはまるで苺のないショートケーキみたい。
でも、あなたと居ると苦しくなるの。
切なくなるの。
離れたくないの。
君の居ない夜は結構寂しいもので、
不安と被害妄想で自分が醜くなるよ。
でも、君と過ごした日々は退屈で、
そりゃもう退屈で、
幸せでした。