雨音
■1番
空から 零れる雫と
共に 一人 雨粒を落として

雨だれ 視界を閉ざして
溶ける ように 滲む


「ねぇ 君はどこ?」
問いかけは 地に落ちて

まだ 動けずに 
慰める 雨と泣く

■2番
ゆっくり 雨は上がってく
僕を 独り 置き去りにしたまま

耳元 止まない雨音
君の 声を 探す


「ねぇ 君はどこ?」
嗄れた声 繰り返す

『ずっと 愛してる』
けれどもう 届かない