前線のサイン 終わりを告げる
時計の機械を止め
残された言葉を 書き留める
鉄骨 月光 月食
何かと会話を途切れさすカラス
透明な、蓋の無い架空の容器
恰好の餌食
「果たした思いは無く」
今開いた
「無くした物を探し」
扉の奥
「散々な夢を見て」
記憶を掻き毟る
「結局目が覚める」
朝
観察 観察会 仮の記録の合計
計測 計測する 人の売価
森の向こうに ゆらりと消えた
音のかすれてゆく色と 人の 意図と
尋ねた事を隠したあなた
電線に伝い 届けられた思考
語弊と世界を固定
隔たれた社会をかき消した
鉄則 血統を受け取る
何かと会話を途切れさすカラス
著名な、蓋の無い架空の容器
恰好の餌食
「果たした思いは無く」
今開いた
「無くした物を探し」
扉の奥
「散々な夢を見て」
記憶を掻き毟る
「結局目が覚める」
朝
観察 観察会 仮の記録の合計
計測 計測する 人の売価
暴かれた世界 気づかずに進む
孤独を灯す夕闇を
切り裂く叫びを 湛えた井戸
そこから覗く人と 塗りつぶされた空と
あの日に 逃した 心の解放
枷はやがて消える