扉を開けていつものように踏み出す
工場裏のアパートから
走る機械の波に混じり合って消える
時計を見れば昨日と同じ時間
気づかないうちに流されていく
溶け込むように形を変えて
あの雲が今の僕とそう変わらないって
気付いて急に不安になってしまったら
一度深い呼吸して
濁った景色に 光が射すから
さぁ動き出せ
根拠のない期待 逃がさないように
明日の自分が僕を呼んでいて
手を伸ばして待っているから
ため息は今日へ置いていこう
理想とか辛い過去とか
曖昧過ぎるラインに僕らは立って
遠そうなあの場所も
きっといつか辿り着けるはず
さぁ動き出せ
根拠のない期待 逃がさないように
不思議なくらい簡単に抜け出して
新しい光を見たら
ため息を吐くヒマはない
さぁ動き出せ
逃がさないように
手を伸ばして
目に映る全てを描き足していこう