Dream Message
暗闇の中を抜けて
光が差し込んだ
そこは一面の白い霧
向こう側にあなたが見えた
嬉しくなって微笑みかけた

大きな扉から私に向って
歩いてきたの
あの日と同じ白いTシャツで

これは夢でしょう?
だってあなたは
果てしない名もない旅に出たから
目覚めるのが怖いのは
本当は声にならないほど寂しいから・・・

戸惑う私の手を
引いてたどり着いた
古い港の船の上
声も出さず表情だけで
私に語りかけた
無声映画のようにそっと微笑んで

あなたの笑顔は
あの日のように
優しく温かく包んでくれた
目覚めるのが怖いのは
本当は声にならないほど寂しいから・・・

その時あなたと私の心が通じた
声にならない気持ちが胸に届いた
「どうか夢を追い続けて
転んだって前を向いて歩き続けて
姿形はなくても僕はここにいるよ」

これは夢だよ
夢の中で
大切なこと全て教えてくれた
もう目覚めるのも怖くないよ
ひとりじゃないね
あなたは私の中で生きている

朝の風に吹かれて
そっと目を覚ました
外は春の匂いがする
カレンダーをふと見ると
あなたが旅立って丁度
1年を指していた