magcafe at garden(マグカフェ・アット・ガーデン)

たとえ大きなこの世界を　ぼくらが変えられなくても
ありったけ笑って驚いて
ありったけのちからで、どきどきしてるんだろう……


いつも　はしゃぎあった　帰り道
目が合うと　なんか　くすぐったくなって
何度も読み返した　物語(ストーリー)
飽きもせずに　夜をむかえたり

どんな季節(とき)も風切って走る
自転車の前かごは
いつでも　春のような匂いが　あふれていた

あの頃のぼくらは
たとえ大きなこの世界を　嗚呼、変えられなくても
ありったけ笑って驚いて
ありったけのちからで、どきどきしてたんだろう……


放り投げた　革の鞄と
学校の教科書は　机の上
何度も書き直した　恋文(ラブレター)も
思い返す　あの娘のうしろ姿も


どんな季節(とき)も風切って走る
電車の座席には
いつでも　春のような日差しが　差し込んでいた

あの頃のぼくらは
たとえ大きなこの世界を　嗚呼、変えられなくても
ありったけ笑って驚いて
ありったけのちからで、

これからのぼくらも
たとえ大きなこの世界を　このまま　動かせなかったとしても
ありったけ　泣いて奮えて
ありったけのちからで、　……生きてくんだろう

ねえ?
まっすぐ、まっすぐ……

2008.March


2008年9月収録
bass　藤原 清登
piano　白石 公彦
録音　KANTOKU(アブリールスタジオ)
mix　岩戸 崇(OverWork Studio)