黄昏オレンジに染まって
曲がりくねったこの道を歩く
落ち葉の声を聴くように
先の見えない道をそっと歩く
決めたんだ もう迷いはなくて
ギターを背負って あの街を抜ける
見えない糸 辿るように
君の背追って遠くまで行ける
なんて 強がってみたけど
枯れても届く やさしい唄声が
なんだか懐かしくてまいるなぁ
嘘も迷いもない まっすぐな声で
紫の雲さえも すっと薄くなってゆく
君は何処で唄ってるんだろう
耳の奥で鳴りやまないpower song
あのメロディはいつかの記憶の
中で埋もれずに輝いてる
疲れたな 足もぱんぱんだ
木陰でちょっと休もうか ねぇ
煙草に火つけ ギター抱えて
音符探って錆びた弦をはじく
お月さま 見上げながら
隣ではじく 君のアルペジオが
無性に聴きたくなってまいるなぁ
たんぽぽのように あったかい音が
冷えきった胸までも すっと溶かしてゆくから
ひらりひらり舞う 風のように
僕の知らない場所へ 遠ざかってく
ゆらりゆれる 心の隙間に
染みる 一つの唄
ぐっと堪え 上向いて
息を切らして 僕は
君のいない 寒空を切り裂いていく
僕は何処へ唄えばいいんだろう
お腹の底から絞り出したpower song
このメロディはいつかの記憶の
君に届けばいいな
僕は此処で唄っているよ
僕は此処で大声で叫んでるよ
このメロディはどこかの星空の
下で唄う君へのpower song