ピノキオ
どうにもならぬことだと そう 知りながら
心で願うボクは そう 無い物ねだり

昔聞いた話は そう 単純で
正直な人だけが そう 幸せになる

いつからか分からないほどに
難しく考えて一人で悩む

毎晩目を閉じる前に そう 繰り返す
これ以上淡い期待を もう させないで

知らなければ良かったことが
増えていくからもう耳は意味を持たない

もし心を持たないピノキオなら
君を笑顔にできたのかもしれない

理由のない優しさ そう 戻れたら
無邪気な笑顔と共に そう 消えていく

深い海で漂っていよう
もう何にも傷つかず縛られないように

触れてみたら壊れてしまいそう
近づいたら遠ざかるそんな繰り返し

もし心を持たないピノキオなら
君を独りにはしなかっただろう

もし心を持っているピノキオなら
君の涙を拭えたかもしれない