君の寝てる午前5時の
暗闇に今棒立ち
ただ歌ったりタバコふかしたりして
君を思い出す始発の電車に
何km 離れてみたって
世界はまだ
寝起きまなこで
また始まる衣食住に
ささいな愛は
今棒立ち
君の寝てる明け方は
静かに雨を降らせて
何にもない僕にでも
明日を連れて来ると言うから
ふてて重い
重い頭を
映画みたいな空に浮かべて
あの街にも今ごろ
同じ雨が降ってるかと
離れれば
離れようとする程
心が君に近づくよ
どんなに探しても
駄目なのに
これじゃバカみたいだ
今さら君を探して
どこにも君はいなくて
思い出に
とらわれて
一つも踏み出せないクソな僕
あと少し行けばいいのに
君ももう
知らない世界で
君を探して
イヤになって
夢から覚める時を待ってるんだ
君の寝てる明け方の
電車は暗い闇をするりと
「何もかも 運ぶよ」と
くたびれた僕らを連れて
夜がもう消えてゆくと
つまらなく今日が始まる
僕の駅へあと少し
帰る場所がある悲しみ
いつのまにか午前6時
すれ違う朝の人達
忘れよう
忘れよう
もうどこにも
君はいないから
コンビニぎゅうぎゅう詰めコーヒー
いつもすぐに選べないんだよ
真っ直ぐに飛びたいな
迷わないで飛びたいな
さえない僕のギターの音は
君にはもう届かない
僕は終われないままでいる
本当バカみたいだ
変わらない夢をくれたね
何にも変えれない
この僕に
君がそばで
笑っていた
何もいらなかったあの日
どれだけ僕ら離れて
すれ違ってしまう時にも
迷わないで
その笑顔を
大切にできりゃいいのに
東京がくれた奇跡を
大事に抱えて放せない
思い過ぎて
選べないよ
君がそばにいない未来を
ミルク色の空のどこか
もうすぐ雨も上がるだろう
今はここで
迷わないで
君のいない
向こう側へ
手を伸ばして
手を伸ばして
夢から覚める僕を待ってるんだ