揺らいだ水面にまた
彩りを見せたのは冷たい風
腕を切り裂いて落ちる
赤い雫の雨は温かい
歪んでしまうモノなら
最初からなければいい
どうして人は悲しむことを
覚えるのだろう
ただこの醜い影を纏って
あたしは生きる
あなたを愛してると言わせて
赤く染まる紅蓮のように
綺麗な水面はもう
何も映しはしない 景色さえ
赤い雫の雨は溶けて
渦を巻くように泡となる
汚れてしまうモノでも
二度と瞳を背けない
どうして人は傷付くことを
恐れるのだろう
あなたが傷付き倒れてもまた
抱いているから
最後に見た月夜に輝く
花のように笑う日を…
あなたの温もりも知らぬままに
あたしは死ぬの?
見えない闇に怯えていたの
夜に閉じる紅蓮のように
あなたを愛してると言わせて
赤く染まる紅蓮のように…