【ノスタルジアドライブ】
冷めた心 凍てつく旅路
夢はどこに置いてきたかな
それでもここまで来れたね
遥か遠い過去が続いている
「それ、幻」 僕の全て
築いた砂場の城は
見たことすらない誰かに
踏まれた 僕の初めてを
淡くなんとなくの逃避行
-手からすり抜けていった-
見て見ぬフリ 知ってたけど
-少し 投げ売れば 届く-
気がしてた 蒼い暑い日々の
夢はかたちを変え きらめいてきた
枯れてもまだ君は夢と云うのかな
裂けた空 心へ問いかける
その覚悟は もう何回目?
この世界は もう何巡目?
どこか 他の景色 繋ぎたい
ありふれた詩のおかげで
答えが幾重に広がる
導が多くて それでも
火は絶やさず灯したからか
遥か遠い未来 垣間見た
-砂時計は返らない-
手にしたのは蜃気楼
-何もしないということで-
引き換えた仮初の城は...
郷愁なんてほどのものじゃないけど
揺れて流されて手繰ってきた路で
加速の先から僕は僕を見た
「まだ足りないよ 貸しには」
そう笑って消えたんだ