Lilith Abi

敢えて自分を痛めつけているのは
歪みや揺らぎから個性を認めたくて
そうやって溶けそうな私を
繋ぎ止めてるのかな

いつかあなたが言ってたのは
「傷が形作る その存在を」
人は失ってからやっと
そこにあった存在に気づくの

敢えて自分を痛めつけているのは
歪みや揺らぎから個性を認めたくて
そうやって見失った真実を
探しているのかな

一部を手放し諦め
その事実を受け入れてくことで
私の顔は描かれる
完全と無は等しいと知る

曇りのない美しい物を
汚すことで安心を得ている
得体の知れない名無しの
完全と無 恐ろしいと知る

掃き溜めの中から取り出した宝物
「きっとこれは真実だ」とあなたは言う

敢えて自分を痛めつけているのは
歪みや揺らぎから個性を認めたくて
そうやって消えそうな私を
繋ぎ止めてるのかな

失えば失う程 私たちは
たくさんのモノを見ることが出来るけど
最後の灯火だけはどうか守り切って

一部を手放し諦め
その事実を受け入れてくことで
私に名前が与えられる
完全と無は等しいと知る
等しいと知る
等しいと知る