ゆらゆら揺れる 淋しさの波紋
君の心の水面 それを見た僕は
掬おうとするけど 何もできなかった
日々に追われて 僕は早歩き
行く先も見えずに 半端な優しさを
なんとか取り出して 君にあげたんだ
今
心の水際に立って きらめきの頃を思えば
胸はぬるく痛んで 求めるように息をしたんだ
春はとうに過ぎ去って 淡い記憶を置いていった
甘い花びらが 風に乗って 遠ざかる
深く 深く
潜っていけよ もう戻れなくても
青く 染まる
潜っていけ もう離さないように
静かに揺れた 消えない青い思い
なりたい自分も 二人の未来も
かばんの奥底で くすぶっているんだ
ああ
大切にしてきたはずが いつかさよならを告げて
窓越しの景色が滲んで 映る日が近付く気がした
もう くだらない魂甘やかして 得られやしないと気づく頃だ
僕が何度も 通り過ぎてきた この場所で
深く 深く
潜っていける もう戻れなくても
青く 染まる
潜っていける 優しい明日へ 未だ見ぬ明日へ
今
心の水際に立って きらめきの明日を信じれば
瞳は澄み渡って 何だってできる気がしたんだ
春はとうに過ぎ去って 青葉揺れる静かさの中
君への思いが 風に乗った 始めるんだ
鱗 剥がれ
傷ついていても 水を感じていられたら
夏が始まる
全て脱ぎ捨てて 君を連れて
深く 深く
潜っていける もう戻れなくても
青く 染まる
潜っていける 優しい明日へ 未だ見ぬ明日へ