とうに目は覚めてるのに 起き上がれないのさ
窓濡らす雨音に聞き耳立てて
記憶の中の声たどって思いに更ける
温かな君の嘘 それは優しさだ
健やかな君であるほど 痛み出すのだろう
まどろみの中夢を待って途方に暮れる
要らないのさ言葉は嘘になる
築き上げた重みに触れて
最後は君も悪になって
僕を騙すんだろう
日だまりはもう陰って 足元にないのさ
まだらにさまよって この部屋映す
無防備に笑えたら それは幸せだ
悲しみが影落とすまで 或いはそれでも
動きを止めて押し黙って眠りにつく
拙いのさ 心が嘘をつく
意味も持たぬ行いだって
疑いの目向けぬ君は僕の
何を覗くんだろう
心には住みついた悪がある 僕にはある
口に出さぬ思いもある それにいつか君が気づく