花歌
花歌
あたしは名もない花です。
駅の近くの、犬がいる公園の隅っこに咲いています。
一度だけ、あなたがあたしに触れてくれたこと・・・
想って今日も、あなたを待っています。
あたしが枯れる、その日まで。
あなたのことを、想っています。


花歌
作詩・作曲☆梨沙

「ただいま。」「おかえり。」と笑いあう 優しく撫でる大きな手
そんな二人をただ夢見てる 朝日を浴びながら

今日のあなたは少し慌てて 息を切らして 心揺らした
あの子が選んだそのネクタイ とても似合っているわ

一度だけあたしを見つめて微笑んだ いたずらするような仕草で撫でる
もう一度見つめて微笑んで そして撫でて
いつもここであなたを待ってる


帰りのあなたは少し疲れて このあたしが癒してあげられたら
あたしに気づいてください 叶わないこの願いを

その大きな手 輝く瞳 足早に帰るのは あの子の為

一度だけあたしを見つめて微笑んだ いたずらするような仕草で撫でる
もう一度見つめて微笑んで そして撫でて
いつもここであなたを待ってる

叶わぬ夢だと最初からわかってる
それでもあなたを思うことくらいできる
もう一度見つめて微笑んで そして撫でて
らららら 鼻歌うたいながら・・・

いつもここであなたを待ってる