夕凪の詩
片方結んだ髪を 風がなでてる
空の色が赤に染まる

踏み切りの向こう側で 覗いた夕日が
君の色によく似ていた

ベンチの横で 君は笑って
僕の目を見て言ってくれたね

「大丈夫だよ、元気を出して」
僕の心に言ってくれたね

違う世界に生まれて
違う時が流れているけれど
同じ夕日を見てる
僕の横で君が笑うそれだけで充分な気がした

僕が歌う歌を君が歌ってる
二人分の影が伸びる

君の横顔を僕が歌ってる
夕凪の詩を歌う

心の奥の閉じてた場所を
君は優しく開けてくれたね

「大丈夫だよ、怖がらないで」
いつものように言ってくれたね

奇跡のない世界で
ただ奇跡を待ってる空の下
僕は夕日を見てる
僕の横で君が笑う それだけを待ってるだけなんだ

空の色が青に染まる
明かりが西へ沈む
僕は願う 君へ祈る
明日も君が笑ってますように

違う世界に生まれて
違う時が流れているけれど
同じ歌を歌ってる
君と歌ってる

奇跡のない世界で
ただ奇跡を待ってる空の下
僕は君を待ってる
君の横で僕も笑う 奇跡を待ってるだけなんだ