music&word/中嶋いくみ

僕を欲しがるかの様に
見つめるお前の瞳に
穴でもあけてやろうかと
思ってしまう程

殺して欲しいかの様に
胸の中に入り込むお前を
砕けてしまう程
抱きしめてしまいたい

そしたらもうこの上ない
愛を伝えられるだろうか
きっとどんな足掻いても
感情は行き場を探してる

それでもお前は休みなく
僕の声感じててよ


お前の毛先が僕を擽り
目覚める朝は気持ちが良い
世界の終わりが来るとしたら
今日と同じ様に迎えよう
迎えよう

そしたらこのちっぽけな
愛を連れて行けるだろうか
きっと今夜最期を見たとしても
変わらないよ

だから何も怖くない
震えないで


これ以上悪質な
気配に惑わされないように
確実に信じて
確実に全てを
 
そしたらこのもどかしい
愛が呼吸を奏で始める
泡のような最期を
目の当たりにしたとしても
笑うだろう

「君」もきっと 僕もきっと
「儚いね」って 笑うだろう