光差す
光差す

思い出にあるよ 幼い頃に
飛べない赤とんぼ 両手に包み
息を吹きかけた
「生きてほしい!生きておくれ!かけがえないよ」

命への思い 込められた風
たどり来た道 振り返れば
この背中 いつも包み込むように
吹いていた

そう 風は吹きめぐる どこまでも
だけど私を放さない

学び舎の屋上で 大空の下
迷い道一人 明日が見えず
声なく叫んでいた
「教えてほしい!誰か!誰か!光さす道を!」

風に響くよ 友と師の声
ひとりじゃないよ 絆だよと
この心深く 包み込むように
響いてきた

そう 風は吹きめぐる どこまでも
だけど私を放さない

風のふるさとに 連れて行って
そこには父母との いのちの絆
すべてのはじまりに 込められた愛
それは 風のように いつも
そっと吹いていた

お父さん お母さん こんなにも
愛してくれたから 勇気がわいてくる
どんなにつらくても 前を向けるから
愛された ぬくもりに
ありがとう

風のふるさとを 分かち合う仲間たち
友よ ありがとう
風のふるさとを 教えてくれた
先生 ありがとう 
ありがとう