冷たい方程式
どんなに祈ったって
神様は返事をしないんだ
不公平と言ったら人に笑われた
あれ、アダムとイヴって
どんな顔をしてたっけ

ダイヤが乱れてるよ
聞き慣れた人身事故
先を急ぐスーツの人はイライライラ
その右ポケットから
伝えられた真実

慌てて電車を飛び下りてく
ネクタイも人目もはばからず
それを不審者だと覗く人
ヘッドフォン、眼鏡の少年

どんなに積もっても
いつか溶けて消えるなら
君はいっそ雪だるまになりたいと言う
撫でられてはまた美しく
微笑む友達

雪が止んで三日後の朝
病室のベッドを囲む人達
生まれてこんな愛されたのは
初めてさと言って死んだ

どんなに祈っても
神様は存在しないんだ
キリシタンに言ったら笑われた
アダムとイヴってどんな顔か知らないけど
あなたの事は 覚えてるんだ

雪が止んで六日後の朝
スーツを着た人が飛び降りた
迷惑そうな無頓着の群
あんたらが1番怖いよ

君と見たあの夕焼けと
襲い包む朝日を照らして
粉々になって崩れ落ちた
祈りと命に捧ぐ

雪が止んだ十日後の夜
ヘッドフォンをして歌っていた
あなたを祈るようにして
今ここに吹き込むよ

今会いにいくよ