僕を連れ去って
I want myself.
なくした気がするものが多すぎる
階段の途中で足がもつれて
それだけでもう死にたくなる

「いつまでも変わらないものなんてない」って
群青とオレンジに滲む空を見て君が言う
いっそこんな憂鬱にしかるべき名前がついたら
ちょっとは楽になれるかも 生きるか死ぬか決めれるかも

君と一緒に帰りたいな
君と一緒に手を繋ぎたいな
君と一緒に笑いたいな
君と一緒の景色見たいな
君の涙を忘れないな
君の言葉も忘れないな
君は僕の何だったんだろう
だけど全部に焼きついて離れないな

高架下を通過する空気はかなしい
野良猫に逃げられるのを恐れて午前5時
「目の前の壁だけ見つめる生活はやめにしたい」
と靴下ぶら下げた君が言う

僕は林檎をより分けながら 頷きかけて慌ててくしゃみ
だって日が沈むまでには 帰らなくちゃいけない約束でしょう

世界のかなしみ何もかもを知ってるなんて目をしないで
路地裏で血を吐いたりしないで
孤独なふりして逃げたりしないで
幸せになるのが怖くって泣いて嫌がったりするのはやめて
居なくなる素振りするくらいなら 僕が死ぬのを笑って見ていてよ

いっそこんな憂鬱にしかるべき名前がついたら
大人になるってなんだろう
高校生ってなんだろう

君と一緒に帰りたいよ
君と一緒に手を繋ぎたいよ
君と一緒に笑いたいよ
君と一緒の景色見たいよ
君の声が聴きたいんだよ
君の作った曲が聴きたいよ
君の透明に耐えらんないよ
君の足跡だけ見るの嫌だよ
君の涙が忘れらんないよ
君の言葉が忘れらんないよ
僕は一生忘れらんないよ
だから何もかもあきらめられないんだよ