風の人
道端で揺れる花、儚いのに
人はいつでも上の空
雲間から神様が覗き込む
あの日、黒い雨がまた降ったよ
なぜ?

虹のアーチを抜けてく戦闘機の
影が静かにビルに刺さる頃
時計仕掛けの僕らはカタカタ進む
一つ、また一つ、何か失くしながら

君のくれた言葉を
取り戻すように呟いた

教えて?こんな時、どんな風に笑えばいいの
溢れる悲しみをそっと包み込んでよ
遥かなる風

いつからだろう?見えなくなったのは
いつからだろう?聞こえなくなったのは

教えて?こんな時、何を信じて歩けばいいの
溢れる憎しみを遠く連れ去ってよ
春のように、輝いてよ
風、舞い上がる