閃光
暗い部屋に響く水の音
揺れる空 熱を帯び
荒ぶる感情網
その内に 流線型の傷


着飾った過去に
委ねる安穏の
日々を背に
消えてゆく残像



鈍色の空の切れ間に
煌めく星を探した
ふと握り締めた手
掴んだ夢はまた消えた
行方も知れぬ旅路
風を斬り歩いてゆく
声を上げ まだ見ぬ明日へ
誓ったなら餞としよう