FEEDER
今日も誰かの終わる匂いがして
諦観や絶望とないまぜになる
もしも探し物がここにあるなら
私はもういらないから
君に、あげたかったな。
いつか昼も夜も胸を焦がした
情熱や焦燥は逃げ出したきり
意味を伴わない優しげな声に
繰り返す「大丈夫」も
言い飽きたよ、もう
足りないものの正体を彼は知っている
寝ても、覚めても、欲しがるばかり
置き去りの彼女が今日も泣いている
「言わないで」「消えないで」
「ここにいてよ、ねぇ」
愛される姿をして
人並みに得たしたたかさを横目に
上手く立ち回れない獣が、
ほら、すれ違う袖を引く
明日には、溢れそう。
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追い出した影がまた纏わりついて
耳の後ろがそわそわしたら
妄想が底をつく最後の合図
遂ぞ餌にありつけない
思うような形には
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なれなかった 君も私も
さようなら どうか元気で
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君のための餌にしてよ、ねぇ。