君の好きな場所が燃やされた
それを笑った大人たち
君はただ泣いて
優しい口を閉じた
この雪のせいで消えてしまえばいいと
思ったんだ
僕の好きな場所は埋められた
そこで娯楽したい大人たち
僕はただ黙って立ち尽くした
この時間以外溶けてしまえばいいと
思ったんだ
世界の秘密を僕らは見たよ
さあ祈ろうあの亀裂に
悲しい事なんてなにもない
僕達だけの世界のために
世界の色が薄れていく
空の色さえ剥がれていく
次第に騒がしくなる世界で
僕は膝を抱えて
君は肩に寄りかかって
終わり行く世界を見つめた
初めての冬を僕らは迎えた
誰もいないこの世界で
二人の足跡が世界の全てだっだ
僕らは子供のみたいにはしゃいでいた
この時間が僕らだけを取り残して
繰り返す
このまま二人で
生きていこうね
2度目の冬を僕らは迎えた
取り残された時間の中で
このまま終わりなんて来なければいいのに
何度目かの朝に君は見てしまった
燃やされた君の好きな場所
世界に2人になっても悲しみは消えないね
そう言って
ただ微笑んで
雪の降る町に
残されたものは愛してるなんていうくだらない言葉だけ
それでも僕は
雪に埋もれた君を探しに行くよ
最後の冬を僕らは迎えた
僕らが望んだ世界で
この優しい雪が僕らを包んでくれたらいいね