暗い暗い籠の中で 外に向かってはさえずる
半端な気持ちだけでは 誰にも聞こえてない
さえずりを聞いた誰かが言った 「何て耳障りな唄声だ」と
驚愕の涙を隠せず 声は汚さを増した
それから歳月は経ち続けて まだ同じ景色を見続けてた
「とても綺麗な声ですね」と 聞いていたのはあなただけ
誰にも聞かれてないと思っていた それはそれは大きな間違いで
見たこともないあなたの言葉で 歓喜の涙が流れていた
何のために鳴いてる?
人が過ぎ去ろうとも
声を枯らす理由はどこにある?
声を聞いて咲いてる
あなたへ届くように
全ての時を賭けて唄う それだけの為に
まだ誰か聞いてくれるのだろうかと 暗い籠の中は不安で
籠の外で暗闇を照らすのは 紛れもなくあなたの姿
何のために鳴いてる?
人が過ぎ去ろうとも
声を枯らす理由はどこにある?
声を聞いて咲いてる
あなたへ届くように
全ての時を賭けて唄う それだけの為
いつの日か花は咲く
ほんの僅かでもいい
この姿を見てくれるのならば
声を聞いて咲いてる
誰かに届くように
全ての時を賭けて唄う 散ってしまう前に