myrninerest
「Myrninerest」

着席した世界
劇場は満員
 (私が踊っている…)

緞帳が揺れている
観客は汗ばむ
 (私が演じている…)

湿った顔付き 真っ青な化粧
汚れた衣装で粛粛と振舞って
最後に死んでも本当は死なない
皆も知っている
本当は隠れているだけ―

着席した万物
本当は如何様
 (私は知っている…)

安手のセットをライトが照らす
何時でも私は粛粛と怯えている
最後を知っても本当は知らない
みんなも知っている
本当は 「何も分からない―!」

着席した私
劇場が鳴っている
 私が見つめている
 私を見つめている

全ては贋作 高等な模倣
何時でも誰でも粛粛と演じている
最後になっても最後を知れない
みんなも知っている
本当は 「待ちぼうけ―」

(湿った顔付き 真っ青な化粧…
汚れた衣装で粛粛と振舞った…)

最後になっても本当は死なない
最後になっても本当は隠れている
最後になっても本当は死なない!
最後になっても最初から

「―何も無かった…」