伝えたい人にこそ
言葉は時にそのチカラを
見せてはくれない
流れた時間の重さは
その溝を深めてしまう
足早に過ぎてゆく
この時さえ
明日はもう遠くに
声がきこえなくなっても
届いてほしい
ただゆっくりと
今も過ぎてゆく季節は
足跡だけを
音もなく残す
近づけば、それだけ
大事なものが
目に入らなくなる気がする
何度繰り返すだろう
悔やむけど
大切なものを失ってく
声にならない想い
見渡す明日へ
投げ掛けてゆく
君に伝えたかったもの
言葉じゃなくて
『思いやる』こと
ただそれすらも出来ずに
すれ違うまま
離れてしまった
かけがえのないものに気付き
君はただ途方にくれる
今はまだ足踏みしている
君を連れて
未来へゆこう
声がきこえなくなっても
届いてほしい
ただゆっくりと
やがてそれぞれの
別れが訪れるまで
手をつないでいこう