理由がねえ words&music 石川寛也
殻にこもって縮こまったカタツムリのように
雨を待っている 雨を待っている
時々ふらり飛び出して賑やかな方向へ
起こるのを待っている 起こるのを待っている
なんだかんだ言い訳をしてその場をやり過ごす
誰も傷つけない代わりに誰も思い出さない
どうせなら歴史に残る悪名をばらまこう
風呂釜で焼かれて死んだ大泥棒みたいな
静かに日は暮れて 欲しいものをくれる
あなたの誘いを断る理由がねえ
あなたの期待を裏切る理由がねえ
あなたを悲しませるその理由がねえ
あなたを抱きしめられない理由がねえ
明日は早いからだとか 普通に考えてこうだとか
親が怒るからだとか 大家が怒るからだとか
現実主義者の歌が街中に響いてる
できあいの人間賛歌より念仏の方がマシだ
温泉にゆこう 海を見にゆこう
地球の裏側までゆこう 呑めない酒を呑もう
何度でもやりなおそう 会いたくなったら会おう
明日はきっと笑おう とりあえずメシを食おう
静かに日は暮れて 新しいものをくれる
結末がいつも正しい理由がねえ
優しい言葉だけが優しい理由がねえ
あなたがずっと待っていてくれる理由がねえ
あなたがずっと好きでいてくれる理由がねえ
それでも
あなたの誘いを断る理由がねえ
あなたの期待を裏切る理由がねえ
あなたを悲しませるその理由がねえ
あなたを抱きしめられない理由がねえ