最後のお別れは
いつものように
手を振りながら
ドアを閉める君見てた
一番そばに居た人
何よりも温かかった
居心地がよかった
だから傷が癒えたふりしてた
君の声だって 君の色だって
この体がまだ覚えている
君の音だって 君の歌だって
まだ私の中に響いている
散らかったこの部屋さえ
私には広い
一人縮こまる
君が居ない
それだけなのに
つまらない深夜放送
行き場のない視線からも
冷えたベッドからも
余計に君を感じてた
いつも繋いでた少し大きな手
先に放したのは私だった
いつも歩いてたあの上り坂を
右手ポッケに入れて歩いて行こう
まだ泣けるけれど
もう笑えるから
心の中
篩(ふるい)にかけた
君との思い出
サラサラ流れた
一つだけ小さなカケラが残った
それは君に言い忘れた言葉
君にありがとう
君にありがとう
たくさんの愛をくれた君へ
最後の歌を 最後の歌を
笑って歌おう
ありがとう...
散らかったこの部屋はね
いつもと同じ